TRUNK

クラウン「M629　6インチ　ガスリボルバー」

ガスタイプのリボルバーは昔から色々なメーカーから発売されています。
東京マルイは型破りな24連射システムや、タナカの「ペガサス」等、それぞれ特徴もあり面白いですね。

しかしそんな中、我こそがと名乗りを上げて出たのが「クラウン」です。
クラウンといえば、一度は聞いたことがある、もしくは一度はクラウン製の商品を買ったことがあるでしょう。
特にクラウンの「エアリボルバー」といえば、子供の頃に手を出した人も多いのではないでしょうか。
何を隠そう自分もその一人で、その驚く程の性能の低さに度肝を抜かれたのも懐かしい思い出です。
一応HOPUPを搭載してはいるものの、ほとんどHOPは掛からず、その上弾は毎回あさっての方向に飛んでいくという…。
とまあ、クラウンのエアーリボルバーといえば自分の中では完全に地雷扱いでした(※あくまでも当時の話です、今ではもしかしたら性能が良いかもしれません)。
そんなクラウンから発売されたガスレボルバーなんて全く期待できないだろうな…と思ってたんですが、レビューを見てみるとなんだか悪くないようなことが書いてあるんですよ、これが。
ホントかなあ?と疑いはあったものの、前々から気になっていたし、amazonで7000円もしなかったのもあって、購入してみることにしました。
普通のブラックモデルだと面白くないので、シルバーメッキのかかったM629を買ってみました。


ほ、ほう…なかなかに悪くない見た目ですね。
メッキもわりと綺麗にされており、ぱっと見は高級感のある銃に見えます。


しかしまあ刻印はそれなりですね。
彫りも浅いし広すぎます。
S＆Wの刻印は正式ライセンスがないのでオリジナルマークでそれっぽくしていますね。
個人的にはこうして似せる努力をしてくれるだけでもありがたいので、これはアリ。

グリップはラミネート加工がされており、ぱっと見は悪くないですね。
遠目からなら高級そうなグリップに見えます。
近くて見ると、かなりプラスチック感がありますけどね。

 
ここは残念な点1。
ガスチューブが通っているから仕方ないのかもしれないですが、ハンマーの位置が明らかにおかしいですね。
まあ安いものなので多くは求めない…!

 
残念な点その2。
スイングパーツに目立ちまくる合わせ目が…
どうやらここはプラのようですね。
お、多くは求めない…!

 
しかしここからが本番!
このモデルの大きな特徴はこれです。
そう、カートリッジ式なんですね。

 
実銃通りエキストラクターも操作でき、排莢アクションも楽しめます。

 
カートリッジは真鍮製で、カートの後ろ側からBB弾を1発ずつ装填できます。
クラウンのカートリッジは弾頭部分がなく、空薬莢といった感じ。
こういうカートも悪くないですね。
しかし弊害もありまして、

 
薬莢を抜いたシリンダーはこんなことに。
シリンダー内にはBB弾をインナーバレルに送り込むパイプが差し込まれています。

 
前方から見てもこんな感じなので、リアルさの観点から見ればイマイチですかね。
こんな独特な機構になっているため、実銃用のスピードローダーなんかはクラウンのガスリボルバーでは使えません…残念。

 
しかしながら、この価格でこれだけのギミックがあるならば充分な気もしますね。
排莢アクションは楽しいものですよ。
しかしよく考えたらBB弾はカートの後ろから入れるんだからわざわざ排莢しなくていい気も…?
いやこれは気付かなかったことにしましょう…


●クラウン製ガスリボルバーM629の性能について
というわけで性能レビューです。
amazonやレビューサイトなどで高評価な謎を探っていきます。
まあ国産メーカーとはいえ、製造は台湾なので過度な期待はしていませんが…

①剛性
全体の作り自体は割としっかりしており、無理やり力をかけない限りは、ほとんどガタガタしたりすることはないですね。
しかしシリンダー周りが弱く、スイングする軸とフレームの付け根がグラグラします。
なのでシリンダーを回しながらのスイングインなんかしているとすぐ壊れてしまいそうですね。

②作動性
買ったばかりの状態はダブルアクションのトリガープルがかなーり重かったです。
内部にシリコンスプレーを吹くことで大分軽減されはしましたが、今でも重いなと感じることはあります。
シングルアクションは普通に軽くて使いやすかったですね。
シリンダーの回転も問題ないです。

③外観
上で説明したとおり。
個人的には遠目なら観賞用としてもありな部類です。

④実射性能
さて、いよいよ実射性能についてないんですが…意外なことに割といいです。
たまに弾ポロしたりするなどお茶目な部分はあるものの、上手く飛べばスーッとよく伸びる感じです、体感20~30mは射程圏内に出来そう。
個体差かもしれませんが、0.2gの弾を使用するとHOPがかかりすぎでしたね、個人的には0.25gの方が安定すると思います。
固定HOPなので弾の重さで対応するしかないのは辛いところではありますが、それはマルイやタナカのリボルバーにも言えますね。
命中精度は可もなく不可もなく、といった感じ。
真っ直ぐ行く時もあれば、たまにフックやフォークになることもあります。
しかし、撃ち慣らしたおかげか最近は割と真っ直ぐ飛んでくれることが多くなりました。
意外なことにパワーもあり、ガスタンクを温めれば弾速も70後半は出ていました。
ガスリボルバーにしてはかなりのハイパワーですね。




というわけで、クラウン「M629　6インチ　ガスリボルバー」でした。
色々と書きましたが、このモデルのいいところは、なによりも「安い!」
これに尽きると思います。
この価格でカートリッジ式ガスガンを買えて、しかも性能的にも決して悪くはない。
リボルバー入門としてもオススメできるモデルですね。
見た目的にも決して悪くないので、お部屋のディスプレイに使ってみるのもいいかも。